Ⅱ-3. 中国医学古典データベースなど
こんにちは!のぐち(@drtwitting1)です☆
この記事では古典を読むのに便利な電子テキストのリンクをまとめてゆきたいと思います。適宜、いいサイトを見つけたら更新してゆきます。
大学の研究室には『中華医典(中华医典)』というCD-ROMがあるかもしれません、これは横断的に様々な医学典籍の中で特定のキーワードを検索できるので非常に便利でわたしも助けられました。
電子テキストのよい点はなんといっても「検索」ができることだね
たとえば『神農本草経』中の長期服用の記載を調べようと思ったら「久服」というキーワードを検索すると便利です。
【目次】
電子テキストを使用する際注意するべき点
・なにを底本にしているか
古典は長い伝承の過程で何度も筆写したり出版されてきています。よってたとえば『素問』であっても何種類もの版本が現存しており、字句が異なっていたりします。電子テキスト化するにあたりなにを底本にしているかに注意が必要です。
・必ずミスが生じると考えたほうがいい
電子テキスト化する際に誤字・脱字などが起こる可能性はゼロではありません。論文等に引用する際は、電子テキストで調べるだけでなく、必ず底本を確認するようにしたいものです。
・漢字の問題
多くの電子テキストは繁体字(旧漢字)で作成されていると思います。ただ簡体字で作成されたものもあるかもしれません。このときは検索機能を利用する際、注意が必要です。たとえば三国志でおなじみの「劉備」は簡体字では「刘备」と表記されますので「劉備」で検索してもヒットしないことになります。
電子テキスト一覧
証類本草データベース(富山大学 和漢医薬学総合研究所)
大観本草の画像、現代語訳を見ることができる。本文の検索機能はなさそう。
医学古典テキスト(東亜医学協会 電脳資料庫)
雑誌『漢方の臨床』でおなじみ東亜医学協会のHPより。
『 素問』『 霊枢』『 難経』『 傷寒論』『 金匱要略』『 神農本草経』『 扁鵲倉公伝』の善本をテキスト化してある。
中國哲學書電子化計劃 (中国哲学書電子化計画)
医学古典だけでなくいろいろ。
大正新脩大藏經
仏典ならこちら。検索だけでなく画像も見れる、すごい。
リンク集へのリンク
大阪大学中国哲学研究室
リンク→電子テキスト関連リンク→電子テキスト類目
医史学の真柳研究室
リンク集が便利。『日本の医薬・博物著述年表』が更新され続けている。